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金庫の有効耐用年数はどのくらいなのでしょうか?買い替えの時の古い金庫の処分はどうすればよいでしょうか?

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金庫の買い替えるタイミングは、いつ頃でしょうか?

金庫は一度購入してしまうと、家庭用、業務用含め、特に問題がなければ、なかなか買い替えをせずに、そのままご使用になる場合が多いですが、実は、耐火金庫には耐用年数が決まっており、その耐用年数を過ぎて使用していると、いざという時に本来の性能を発揮できず、金庫内に収納保管している大切なものを守れない可能性があります。

ここでは、耐火金庫の仕組みや耐火性能を説明しながら、金庫の有効耐用年数と、買い替えのタイミング、買い替え時の古い金庫の処分方法について考えます。

 

耐火性能の有効耐用年数は20年です。

耐火性能の有効耐用年数は20年です

耐火金庫は、半永久的に使えると思われがちですが、業界団体である日本セーフファニチャア協同組合連合会(日セフ連)では、耐火性能の有効耐用年数は20年と定めています。

では、なぜ耐火性能の有効耐用年数は20年と設定されているのでしょうか?

 

金庫の構造と耐火材の役割とは?

耐火性能

耐火性能の有効耐用年数を説明する前に、まずは耐火金庫の構造から説明します。

耐火金庫の扉と本体は、煙返し部により、火災時に炎が直接入り込まない構造になっています。

また、火災から収容物を守るために、その構造が外箱と中箱の二重構造になっていて、外箱と中箱の間に、およそ製品重量の約60%の耐火材が使用されて、耐火金庫ができています。

そしてこの耐火材は、一般的には「気泡コンクリート」を使用しており、無数の気泡とセメントの硬化物の保水能力により、優れた耐火特性を持っています。

この耐火材を使用していることで、外部が高温でも金庫内部の温度上昇がゆるやかになり、金庫内のものを火災から守っているのです。

 

金庫の耐火性能のメカニズム

庫内の冷却の仕組み

次に、火災発生した際、耐火金庫の性能がどのように金庫内のものを守るのかを説明します。

火災発生時の温度上昇により、まず耐火材に含まれている水分(自由水)が気化する気化熱で、金庫内の温度を下げます。

その後に耐火材「気泡コンクリート」の主成分である、セメント硬化物の中に含まれた水分(結晶水)が気化し、その気化熱で、庫内の温度上昇をゆるやかにし、また蒸気を噴出することで炎の侵入を防ぎ、火災から金庫内の収納物を守っています。

このような耐火材の特性から、それぞれの耐火金庫に設定されている耐火性能が発揮されているのです。

 

なぜ耐用年数は20年なのでしょうか?

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耐火材に含まれている自由水や結晶水といった水分量が、耐火性能に重要な役割をしていることを理解していただけたかと思います。

この水分量ですが、特に自由水が製造後少しずつ気化していくと言われており、それが20年を経過すると、自由水と結晶水を併せた水分量の約20%程度が消失してしまうと言われています。

このように、耐火材の水分量の低下から、耐火性能も低減すると推定されるので、業界団体である日セフ連では、耐火性能の有効耐用年数は、20年と定めているのです。

普段から特に問題なくご使用になられている耐火金庫でも、いざという時に性能を発揮させるために、20年を目安に、買い替えをするようにしましょう。

 

買い替えを検討する場合、古い金庫はどうすればよいでしょうか?

古い金庫

金庫を買い替える際に、これまで使用していた金庫はどのように処分するのがよいでしょうか?

まずは新しい金庫をお買い求めになる販売店へ、相談することをおすすめします。古い金庫の処分はほとんどの場合は有償にはなりますが、段取りよく、新しい金庫へ入れ替えていただけることでしょう。

当社の公式ストアのディプロマット・ジャパンストアでも、デザイン性の高いプレミアム金庫の取扱いにはなりますが、新しく購入される場合には、これまで使用していた古い金庫の引取りにも有償にて対応をしています。

但し引取りをする金庫が新しく購入する金庫と同等サイズあることや、新しい金庫の設置する際の同時引取りとなりますので、ご注意ください。

【公式】ディプロマット・ジャパン・ストア (diplomat-jpn-store.com)

当社の販売店でも、このような引取り金庫に対応している販売店、対応していない販売店があります。

いずれにしても、買い替えの場合の古い金庫の処分は、新しい金庫を購入する販売店へ、相談するようにしましょう。

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