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金庫の防盗性能について

金庫に暗証番号を入力している様子

金庫の性能には、耐火性能や耐水性能のほかに、防盗性能があります。この防盗性能とは、金庫の対する盗難に伴う破壊行為に対してどれだけ耐えられるかを示すものです。一般的な耐火金庫も頑丈な構造になっていますが、防盗性能を有する金庫はより強固で堅牢な構造になっています。

ここでは、金庫の防盗性能について説明します。金庫の防犯対策をより高めたい方は、是非参照ください。

防盗性能の基準とは

虫眼鏡と注意マーク

金庫破りの多くは扉のこじ開けによるものが多くなってきたことを背景に、金庫を中心とした鋼製家具類の製造・販売を行う事業連合である日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会(日セフ連)[1]では2002年(平成14年)に破壊行為に対する防盗基準を定め、また耐火金庫JIS規格(日本産業規格)[2]に防盗性能試験の項目が盛り込まれるようになりました。これらの基準のポイントは、使用する工具の種類と攻撃に耐える時間になります。

防盗性能試験の内容

ドライバー

防盗性能を確認する試験には、破壊試験に使用する工具別に「耐溶断・耐工具(TRTL)試験」[3]と「耐工具(TL・TS)試験」[4]の2種類あり、攻撃に耐える時間(15・30・60分)ごとに試験を行っています。

「耐溶断・耐工具(TRTL)試験」で使用する工具は、ガス切断機・ディスクグラインダー・電動ドリル・電動ハンマー・バールなどの指定された工具を使用します。

「耐工具(TL・TS)試験」で使用する工具は、TRTL試験より限定されており、TL試験ではガス切断機やディスクグラインダーが使用できず、TS試験では電動ドリルや電動ハンマーが使用できません。

試験に使用する工具は、市販されているものをそのまま使用することが条件になっています。

試験における実際の金庫への攻撃は、施錠機構や扉のこじ開け、庫内に侵入口を開ける試みなどを規定の時間(15分・30分・60分)行い、規定の試験時間以上有効侵入を防いだ場合に合格となります。

この防盗性能試験に合格した製品は、どの試験のどの時間に合格したものかが分かるようピクトマークのシールが貼られます。

JIS規格では耐火性能試験に加え、上記の耐工具試験(TS-15、等級15分)に合格している製品を「JIS認証製品」としています。

ディプロマット製品の防盗性能試験

鍵

ディプロマット製品の耐火性能は、RISE(スウェーデン)[5]やKS(韓国)[6]といった認証機関の耐火性能試験や急加熱衝撃落下併用試験には合格していますが、JIS規格の認証は受けておりません。

耐火性能試験や急加熱衝撃落下試験の詳しい内容は、下記URLにて参照ください。

耐火金庫の試験はこのようなことを行っています | 【公式】ディプロマット・ジャパン株式会社 (diplomat-jpn.com)

当社での防盗性能試験は、米国UL[7]の試験基準に準拠した内容で社内試験を行っています。具体的には、JIS規格の耐工具試験と同様に指定された工具(ハンマー・ノミ・スパナ・ドライバー・バール・レンチ・電動ドリル等による)の破壊行為から5分間ドアが開けられない、または金庫の表面に手の穴サイズの穴が開けられない等の基準に準拠した内容になっています。

ディプロマット製品の防盗性能のある製品のご紹介

パラディアム

ディプロマット製品で防盗性能のある金庫は、PALLADIUMシリーズとNEXTPLUSシリーズになります。

2つのシリーズいずれも、扉の4方向に直径32mmのカンヌキと正面扉内部に耐ドリル用の鋼材を装備しており、一般の耐火金庫と比べてもより強固な金庫になっています。

またリロッキング機能と呼ばれるロック破壊時の再施錠機能も付いており、より強固で堅牢な構造になっています。

PALLADIUMシリーズは、耐火性能が90分、タッチパネルテンキー+指紋認証式ロックになっています。容量120ℓのPLD9000BLと容量92ℓのPLD7000BLの2サイズ、カラーバリエーションは10色(2025年12月現在)の展開になっています。仕様の詳細は、下記URLにてご確認ください。

PALLADIUMシリーズ:プレミアム金庫PALLADIUMシリーズ|【公式】ディプロマット・ジャパン株式会社

PALLADIUMシリーズは全て取り寄せ品となっており、2ヶ月前後が納期の目安となりますのでご注意ください。

ネクストプラス

NEXTPLUSシリーズは、耐火性能が90分、タッチパネルテンキー+指紋認証式ロックになっています。容量88ℓのDPS9000と容量64ℓのDPS7000の2サイズ、カラーバリエーションは9色の展開になっています。仕様の詳細は下記URLにてご確認ください。

NEXTPLUSシリーズ:プレミアム金庫 NEXT PLUSシリーズ | 【公式】ディプロマット・ジャパン株式会社

NEXTPLUSシリーズは通常在庫製品ですので、ご注文後2~3週間前後でのお届けとなります。

またディプロマット製品の耐火金庫には、アラーム機能も標準装備されています(ダブルドアシリーズは除く)。このアラーム機能を設定しておけば、不正な持ち出しや破壊行為による衝撃などで警報が作動するので直接的な防盗対策ではありませんが、こうした行為を未然に防ぐ効果が期待できます。

あなたにとっての大切なものを、より安心、安全に守るために

security

金庫はあなたにとって大切なものを収納保管する場所になるので、防災や防犯対策含め、より万全な対策を講じることがおすすめです。

特に防犯対策では、金庫のこじ開けや不正な持ち出しへの対策が必要です。今回ご紹介した金庫の防盗性能以外にも、ホームセキュリティの導入や防犯カメラの設置など、金庫以外の複合的な対策を検討するようにしましょう。


[1]日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会(日セフ連)
日本国内の金庫・セーフ・セキュリティ家具メーカーおよび関連事業者で構成される業界団体。安全基準の整備や品質向上、正しい製品知識の普及を目的に活動している。

[2]JIS規格(日本産業規格)
日本国内で用いられる工業製品やサービスの品質・性能・安全性などについて定めた国家規格。

[3]耐溶断・耐工具(TRTL)試験
ガスバーナーなどによる溶断攻撃(T)と、工具を用いた破壊行為(TL)の両方に対する耐性を評価する耐盗難試験。

[4]耐工具(TL・TS)試験
ドリルやバールなどの工具を用いた破壊行為に対し、一定時間耐えられるかを評価する耐盗難試験。

[5]RISE(スウェーデン)
スウェーデンの公的研究機関RISEが策定・運用する試験規格。主に金庫やセキュリティ製品の耐盗難性能を評価するために用いられる。

[6]KS(韓国)
韓国で定められている国家規格。製品の品質・性能・安全性などについて基準を規定している。

[7]米国UL
米国の第三者認証機関UL(Underwriters Laboratories)が定める安全・性能評価規格。主に耐火性や安全性の試験に用いられる。


著者:ディプロマット・ジャパン セールス部門金庫の販売・サポートを通じて蓄積した知見をもとに、金庫選びや使い方、防災・防犯に関する情報を発信しています