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買う前に知っておきたい!耐火金庫と非耐火金庫(保管庫)の違いについて

かっこいい金庫

あなたは耐火金庫と非耐火金庫(保管庫)の違いをご存知ですか?

耐火金庫は、小型のものでも重さが20㎏以上あり、簡単に持ち運ぶことはできません。この重さの理由は、耐火金庫には耐火材と呼ばれる原材料を内部に使用しているからです。一方で非耐火金庫(保管庫)は、非耐火なので耐火材は使用せず、一般的には鋼板のみとなり、そのため、耐火金庫に比べて軽量なものが多くなります。

価格面は、耐火金庫が小型のもので2万円前後から購入でき、非耐火金庫は小型のもので1万円前後から購入できます。こうした軽量で安価な点は、非耐火金庫(保管庫)の特長と言えるでしょう。

ちなみに、一般に日本セーフ・ファニチュア共同連合組合(日セフ連)では、耐火性能のある保管庫のみを「金庫」と呼ぶことを推奨しています。

耐火金庫の必要性

火災にみまわれる家

火災は、いつ発生するか分かりません。総務省消防庁によると、2020年の総出火件数は、3万4602件、1日あたりおよそ95件もの火災が発生しているそうです。

あなたは金庫に何を保管収納することをお考えですか?もしあなたが、失いたくない大切なものを保管収納することをお考えであれば、大切なものを守ることのできる、安全安心な耐火金庫をおすすめします。

耐火金庫には他にも、耐水性能や防盗性能を兼ね備えたものもありますので、あなたの必要性に応じた金庫を選んでください。次に、耐火性能とはどういうものなのか、具体的に紹介します。

耐火金庫の性能とは

検査認証機関による、耐火金庫の厳しいテストを行ってます

金庫の耐火試験

耐火金庫には、それぞれ耐火時間が設定されています。耐熱性能ではないので、ご注意ください。

耐火時間は、30分、60分、90分、120分、180分、240分のものがあり、いずれも検査認証機関による客観的な審査や評価試験に合格した製品です。

建物火災時の約半数が、放水開始後30分以内に鎮火していると言われています。このことから考えて、耐火時間は長ければ長いほど安心ですが、家庭用金庫であれば60分程度の耐火時間のものを、業務用で使用する金庫は60分から120分程度の耐火時間のものを選んでおけば、多くの火災から大切なものを守ることができるでしょう。

この耐火時間を評価する検査認証機関には、JIS(日本)、SP(スウェーデン)、UL(アメリカ)、GOST(Russia)、KS(韓国)、ECG-S(EU)、CE(EU)等があります。そして、それぞれの検査認証機関で定めた検査内容があります。

一般的に耐火試験では、金庫を炉内に入れて加熱し、それぞれの認証機関で設定した温度まで、規定時間加熱させます。その後、内部温度が177℃以下を保ち、庫内にある一般紙の変色や劣化などがなく、判読できるかどうかの試験をします。

またJIS(日本)やUL(アメリカ)、KS(韓国)では、急加熱・衝撃落下試験を行っています。これは、爆発や災害による倒壊などの衝撃があっても、金庫が破裂せずに施錠状態を保ち、庫内にある一般紙の変色や劣化などがなく、判読できるかどうかをテストするものです。規定の温度に加熱された炉内に金庫を入れて規定時間内加熱し、その後炉内から取り出し、4分以内に9.1mの高さからコンクリート床へ落下させ、その後金庫を上下逆さまにして炉内へ入れ、再び規定温度まで加熱するといった過酷な試験内容になります。こうした各検査認証機関の厳しい試験に合格したものが、耐火金庫として、認証されているのです。

耐火金庫を購入する際は、お求めになりたい金庫が、耐火時間だけでなく、急加熱・衝撃落下試験にも認証されているか、チェックすることをおすすめします。

耐火金庫のメカニズムと耐用年数

火災時の耐火金庫の仕組み

耐火時間内であれば、耐火金庫の庫内のものが火災から守られるのは、何故だかわかりますか?

それは、耐火コンクリートや発泡コンクリートと呼ばれる、耐火材が使われているからです。

この耐火材には水分が含まれており、火災時に温度が上昇すると、耐火材の水分が気化し、火災による庫内の熱を放散させ、温度を下げる作用をします。また蒸気化した水分は扉の隙間から庫外に噴出することで、炎の庫内への侵入を防ぐ役割をしています。実は、この耐火材に含まれている水分量こそが、金庫内の大切なものを守るために、重要な役目を果たしているのです。

そしてこの水分量ですが、経年と共に少しずつ減少してしまいます。耐火材の水分量が減少してしまうことから、耐火金庫には20年という耐用年数が設定されています。

あなたが今、耐火金庫を所有しているのならば、購入後20年を目安に金庫の入れ替えを検討しましょう。

非耐火金庫(保管庫)の構造とは

赤い美しいデザイン金庫

非耐火金庫(保管庫)は鋼材でできていますが、耐火金庫にあるような耐火材は使用されていません。このことから、非耐火金庫(保管庫)は、火災時に金庫内のものを焼失してしまう可能性が高くなります。

あなたがもし保管庫を購入されるのであれば、このことを十分に理解した上で、購入するようにしてください。もちろん保管庫として堅牢な作りになっているので、あなたの使い方によっては、こうした保管庫でも十分にご使用いただけることでしょう。

耐火金庫、セキュリティセーフのお求めは、ディプロマット・ジャパンへ

ディプロマットジャパンの金庫

耐火金庫と非耐火金庫(保管庫)の違いについて説明してきましたが、ご理解いただけたでしょうか。あなたが金庫を選ぶときには、こうした性能の部分を、特に念入りに検討されることをおすすめします。金庫は一度購入してしまえば、そうそう買い替えることはないものです。あの時こうしておけばよかったなど、購入後に失敗したと感じることがないように検討しましょう。

ディプロマット・ジャパンでは、家庭用金庫から業務用金庫まで、用途に応じた耐火金庫のラインナップを取り揃えております。また非耐火になりますが、業務用のホテル用金庫を始め、各種パーソナル用のセキュリティセーフの扱いもございます。

耐火金庫やセキュリティセーフをお求めの際は、是非ディプロマット・ジャパン製品をご検討ください。

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