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防災対策としての金庫の役割

2023年9月1日は、1923年に発生した関東大震災からちょうど100年目となります。毎年その9月1日には防災の日が制定されており、この時期は、学校や職場での防災訓練や、各家庭でも非常持ち出し品や避難場所の確認、防災用品の検討など、防災意識の高まりが見られます。

防災と言っても、地震や水害などの自然災害や、火災などの人為的災害があり、その対策も様々と言えます。ここでは防災における耐火金庫の役割を説明します。防災の日をきっかけに、まだご家庭で耐火金庫を所有していない方は、いざという時に備えて、検討してみてはいかがでしょうか。

金庫を所有する意味

災害時に、まず守らなければないのは、命です。発生した災害の状況によっては、急いで身の安全を確保しなければならない場合もあるでしょう。もしかしたら、あなたにとっての大切なものを探しているうちに、危険が迫ってくるかもしれません。

いざという時に備えて、普段から大切なものを耐火金庫に収納保管していれば安心です。

耐火金庫を検討する方は、安心、安全に大切なものを収納保管するためという方が多いです。防災対策として金庫の役割は、あなたにとっての大切なものを金庫に集約して保管しておけば、災害時にも散逸しないで済むという点があります。災害が落ち着いた段階で、後から金庫を発見できれば、あなたにとっての大切なものは、ある程度は守られるでしょう。

漂流金庫

2011年3月に発生した東日本大震災では、岩手・宮城・福島の3県で地元の警察署が約6,000個の金庫を回収し、遺失物の特定やその所在確認に努めた結果、2012年2月10日時点で、金庫内部に在中していた約27億7,000万円の現金のうち、99.7%が所有者に返還されたことが話題になりました。

なかには現金や重要書類だけでなく、ご自身や家族の思い出の品など見つけることができた方も数多くいたとのことで、改めて金庫の有効性が注目されました。

重要書類は後から再発行ができるものもありますが、その人にとっての思い出の品は、修復できない、かけがいのないものです。こうしたものこそ、金庫に収納保管しておくことをおすすめします。

火災時の金庫

火災時には、即安全な場所に避難することが求められます。タイミングによっては、着の身着のまま避難する方もいるでしょう。金庫のタイプのひとつに手提げ金庫もありますが、急いで避難する際に、この手提げ金庫を持ち出して逃げることは、難しいと言えるでしょう。火災対策におすすめなのは、据え置き型の耐火金庫になります。耐火金庫を持っていれば、火災時でもあなたにとっての大切なものを守れることができるでしょう。

耐火金庫には、30分、1時間、2時間、3時間、4時間の耐火性能があり、耐火性能が長いほど、金庫のサイズが大きくなる傾向になります。建物火災の約半数は、放水開始後30分以内で鎮火していると言われています。この点からも、金庫の設置場所にもよりますが、耐火性能は、一般家庭用であれば60分以上の耐火性能のものをおすすめします。ただしこの耐火性能は、一般紙での試験になりますので、ご注意ください。

耐火金庫によっては、通常の耐火試験でだけでなく、急加熱衝撃落下試験に合格しているものもあります。より厳しい認証試験に合格していれば、安心感が増すと言えるでしょう。

耐火金庫の認証試験内容は、下記URLを参照ください。

耐火金庫の試験はこのようなことを行っています | 【公式】ディプロマット・ジャパン株式会社 (diplomat-jpn.com)

当社ディプロマット製品の耐火金庫は、耐火試験だけでなく、急加熱衝撃落下試験にも合格した、安全性の高い金庫です。耐火性能は60分からのものをご用意しています。耐火金庫を検討する際は、こうした安全性も考慮して検討しましょう。

耐水性能のある金庫

オフィスに金庫が置かれている

耐火金庫には、耐水性能がある製品もあります。この耐水性能は、製品にもよりますが、主に消火活動時の放水やスプリンクラーからの散水から、金庫内のものを守ることを想定しています。ディプロマット社製の耐水性能は、1分間に80ℓの水を30分間左右金庫の上部から散水し、散水後金庫内に貼られた紙が濡れていないことを社内試験で検証しています。

耐水性能のない耐火金庫で、耐水性を気にされる方は、別途防水ケースを用意した上で、耐火金庫に収納保管するなどの、対策を取るようにしましょう。

オフィスに金庫が置かれている

いつ発生するか分からない災害に備えることは大切なことです。こうした防災の日をきっかけに、ご家庭内でも、改めて備蓄品や持ち出し品のチェック、家具などが転倒、落下、移動防止対策、ハザードマップや避難場所の確認、家族との安否確認方法を共有するようにしましょう。そして、身の安全を確保できることを確認した上で、あなたにとって大切なものを災害からいかに守るかも考えましょう。災害の規模にもよりますが、耐火金庫はその役割を充たしてくれる可能性が高くなります。まだご家庭に耐火金庫を所有していなければ、いざという時に備えて、早めに購入することをおすすめします。