アナログ式金庫とデジタル式金庫では、いったい何が違うのでしょうか？

金庫にも、アナログ式とデジタル式の２つのタイプがあることを、あなたはご存知でしょうか？金庫のアナログ式、デジタル式の違いは、ダイヤル式やテンキー式といったロックタイプの部分で分類されます。

具体的には、アナログ式金庫は、電源が不要の金庫で、ダイヤル式やシリンダーキー式といったロックタイプのものになります。一方デジタル式金庫は、電源(主に電池)が必要で、暗証番号を入力するテンキー式や、顔や指紋認証などの生体認証式といったロックタイプになります。

ここでは、アナログ式とダイヤル式の代表的なロックタイプの特長と、おすすめの使用方法を説明します。あなたの使い勝手に合うロックタイプを選びましょう。

 

アナログ式金庫～ダイヤル式ロックタイプ

ダイヤル式の金庫は古くからあるロックタイプで、目盛りを左右に数回廻すことで開錠できるタイプの金庫です。製品によっては、100万通り近くあるものもあり、開錠までに時間がある程度かかることから、セキュリティ性が高いことが特長です。また電源も無く使用できるので、システムエラーの心配もなく、安心感があることも特長です。一方で、合わせる目盛りの変更は簡単にはできないので、ダイヤル式金庫使用する場合には、できるだけ開錠方法の共有はせずに、限られた方のみが開錠できるようにするとよいでしょう。

 

 

アナログ式金庫～シリンダーキー式ロックタイプ

シリンダー式ロックタイプの金庫も、アナログ式金庫の一つです。専用のシリンダーキーを差し込み、廻すことで開錠するだけなので、非常にシンプルなことが特長です。ただし専用のキーがないと開錠できないので、キー紛失には注意が必要です。またシリンダーキーを複製すると、複製されたキーでも開錠されてしまう危険性もあります。シリンダーキー自体の変更は簡単にはできないので、管理には十分注意しましょう。

シリンダーキー式ロックタイプは、キーを差し込み廻すことで、すぐに開錠できる点は特長ですが、キーさえあれば誰でも簡単に開錠できてしまうという点で、他のロックシステムに比べて、セキュリティ面に不安があるので、ダイヤル式の目盛り合わせやテンキー式の暗証番号を覚えることに不安がある方におすすめです。

またマグロック式と呼ばれる、磁気を帯びていることで、複製しにくいタイプもあります。金庫本体にマグロックをはめ込むだけで開錠できるので、シリンダーキー式と同様に、シンプルな構造になっています。

シリンダーキー式に不安のある方は、こうしたロックタイプもおすすめです。

 

デジタル式金庫～テンキー式ロックタイプ

テンキー式ロックタイプは、開錠方法とセキュリティ性のバランスが良い点で、もっとも選ばれているロックタイプと言えるでしょう。テンキー式は電源が必要ですが、多くの製品が、一般的な乾電池を使用しています。電池の交換場所も、金庫の外側にある製品がほとんどですので、電池交換時も安心して作業ができます。任意の暗証番号を設定することが可能で、また設定した暗証番号の変更も簡単にできる点で利便性が高いのが特長です。暗証番号の設定可能な桁数は、メーカーや製品によっても異なりますが、ディプロマット製耐火金庫は、4～16桁の暗証番号の設定が可能です。

またディプロマット製耐火金庫のテンキーには、番号間違えロック機能や、暗証番号覗き見機能、アラーム機能やデュアルロック機能と呼ばれる、デジタルだからできる、独自のセキュリティ機能があります。必要に応じて、こうした機能を活用しましょう。

またテンキー式＋シリンダーキーのダブルロックになっている製品もあります。よりセキュリティ性を高めたい方にはおすすめです。

 

デジタル式金庫～生体認証式ロックタイプ

最近では、顔認証や指紋認証といった、生体認証式ロックタイプの金庫も増えてきました。生体認証式は、テンキー式と比べて、よりセキュリティ性が高く、認証すればすぐに開錠できることが特長です。生体認証式の金庫のほとんどが、テンキー式などとのダブルキーとなっており、生体認証以外の方法でも開錠が可能になっています。一方で生体認証式は、他のロックタイプと比較して、金庫自体の価格が高くなる傾向にあります。また認証させる位置が金庫側で決まっているため、金庫の設置場所やサイズによっては、認証させる位置が低くなってしまい、生体認証が使いにくくなるケース場合があります。

ディプロマット製品では、指紋認証＋テンキー式のロックタイプをご用意しております。暗証番号だけでも、指紋認証だけでも開錠可能です。また独自のデュアルロック機能を設定すれば、2つの暗証番号が揃わないと開錠できなかったり、暗証番号と指紋の２つが揃わないと開錠できない設定も可能です。

 

アナログ式、デジタル式金庫の違いを、代表的なロックタイプ別で説明をしました。どのロックタイプにも長所と短所がありますが、金庫の使用目的や、どういう使い方をするかで、おすすめするロックタイプも変わってきます。金庫は一度購入すると、すぐには入替えしないものなので、あとで後悔することのないよう、ロックタイプも慎重に選ぶようにしましょう。