業務用金庫を購入する際に、気を付けたいポイントとは?
毎年3~4月の時期は、会社事務所で使用する業務用金庫を検討される方が増えてきます。
一口に業務用金庫と言っても、耐火金庫や防盗性能のある金庫、店舗などで使用する現金保管に便利な投入式金庫など、様々なタイプの業務用金庫があります。
ここでは一般的な会社事務所用の業務用金庫に焦点を当てて、購入する際の注意点を説明します。
これから業務用金庫の購入を検討しようとする方は、是非参考にしてください。
金庫に何を、どのくらい収納保管しますか?
一般的な会社事務所では、金庫に何をどのくらい収納保管するのでしょうか。
会社の印鑑関係や重要書類、切手などの金券類、各種契約書類、個人情報に関する資料、現金や金券類等があるかもしれません。
いずれの場合でも金庫のサイズは、可能であれば、あなたが考えているより少し大きめのサイズを検討するとよいでしょう。
書類関係が多い場合は耐火金庫を検討しましょう。
業務用金庫のサイズは容量50ℓ程度のものから、大型金庫になると容量300ℓを超えるものまであり、業務用耐火金庫オフィスシリーズの耐火性能は、50/64/84ℓが90分、129/162/200/241/315ℓが120分となっています。
フラットファイルやボックスファイルなどを中心に収納保管する場合には、耐火金庫の中でもキャビネットタイプがおすすめです。
当社の耐火ファイリングキャビネットは、2、3、4段の3タイプを用意しています。
現金や金券類を収納保管する場合は、耐火性能だけでなく防盗性能のある金庫がおすすめです。
この場合は、セキュリティ性をより高めるためにも、セキュリティサービスや防犯カメラの設置など、複合的な対策を取ることをおすすめします。
ロックタイプを考えよう
金庫のロックタイプには、従来からあるダイヤル式、シリンダーキー式、テンキー式の他にも、最近では生体認証式や顔認証式といった最新技術を用いたロックタイプも出てきました。
ロックタイプをどれにするかによって、金庫のセキュリティ性はもちろん、使い勝手も左右されるので、十分検討するようにしましょう。
それぞれのロックタイプの特長は、下記URLより、ご確認ください。
あなたの使いやすい、おすすめの金庫のロックタイプ、様々な施錠方式を紹介します! | 【公式】ディプロマット・ジャパン株式会社 (diplomat-jpn.com)
当社の業務用金庫オフィスシリーズは、テンキー式とシリンダーキーのダブルキータイプとなっています。
テンキー式のメリットの一つに、暗証番号の設定・変更が簡単であることが挙げられます。
特に人事異動などにより、金庫を使用する人が頻繁に替わる場合には、金庫のセキュリティ性を保つ上でも、定期的に暗証番号を変更することをおすすめします。
またダブルキーの使い方の一例として、テンキーは開錠時に毎回暗証番号の入力が必要ですが、シリンダーキーは例えば退社時に責任者の方が施錠することで、退社後のセキュリティ性が高まる効果があります。
設置場所、搬入経路を確認しましょう。
購入する金庫のサイズやロックタイプが決まったら、次に金庫の設置場所、搬入経路が確保されているかを確認しましょう。
搬入の際は、安全面を考えて、配送業者がご希望場所への設置までを行う開梱設置作業付きで手配するとよいでしょう。
金庫の設置場所は、金庫を使用する方の使いやすい位置に設置することはもちろんですが、事前に設置する場所の床の耐荷重に問題がないかどうかや、金庫内のトレイや引き出しがしっかり出せるかどうか、また金庫の不正な持ち去り対策も考えて、選定するようにしましょう。
金庫の不正な持ち去り対策として、アンカーボルトを使用して金庫を床へ固定する方法や、持ち去りにくくする方法として、金庫の底面に鉄板を付けるなどの対策が考えられます。
アンカーボルトでの床固定を検討する場合は、設置する床面がコンクリートであること、金庫底面が平らであることが条件になります。
金庫と床面にすき間があると、そのすき間から工具を使用して持ち去られるリスクがあることから、金庫底面にあるキャスターなどをカットすることが必要になります。
金庫の底面に鉄板を付ける場合でも、アンカーボルトの場合と同様に、金庫底面が平らであることが条件になります。
ただし、金庫の種類によっては、アンカーボルトによる床固定や鉄板を付けることが出来ない金庫もあるので、ご注意ください。
こうした対策をご希望の場合は、事前に購入する販売店に相談をしましょう。
金庫の搬入ですが、入口やエレベーターの扉、搬入する通路幅が、本体+10cmの幅が確保できているかをご確認ください。
また搬入経路に階段がある場合、手すりや折り返しがあることで、+10cmが確保出来ない場合がありますので、注意しましょう。
建物の入り口の段差や、エレベーターが無く階段上げ(下げ)がある場合は、通常の費用に加えて追加費用が発生する場合があります。
また急勾配の階段や螺旋階段などの場合は、搬入作業が出来ない場合があります。
上記事項をふまえて、設置場所を決めるようにしましょう。
引取ってほしい金庫がある場合
会社事務所で使用する業務用金庫の場合、古い金庫の入替えで新しい金庫を検討される場合もあるでしょう。
当社では、引取りする金庫が購入する金庫と同等サイズであること、購入する金庫のお届けと同じタイミングで古い金庫を引き取ることを条件に、引取りサービス(有償)を行っています(一部の販売店では扱いが無いのでご注意ください)。
引取りサービスをご希望される場合は、引取りする金庫のメーカー名と型番の情報が必要となります。
耐火金庫の有効耐用年数は20年です。
新しい金庫の購入相談と合わせて、購入する販売店へ引取りサービスの相談をしてみてはいかがでしょうか。
納期について
重量のある金庫の配送は、ほとんどがメーカー直送になります。
配送先の住所にもよりますが、おおよそ発注後約1~2週間程度でのお届けになります。
毎年3月中旬以降は、配送が混み合うことが予想されます。
また当社では300㎏以上の金庫は、事前下見が必須となっています。
購入を検討される方は、早めに手配をしましょう。
金庫を設置した後は?
金庫を設置した後は、それぞれの説明書に従い、初期設定や開錠手順の確認を行いましょう。
ポイントはセキュリティ性と使い勝手のバランスです。
それぞれの会社事務所にあった運用ルールを決めましょう。
購入後のよくある質問として、シリンダーキーの追加購入をしたいといった内容や、設定した開錠方法を忘れてしまったなどがあります。
こうした場合に備えて、購入する金庫は保証期間やアフターサービスのあるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
当社では、18ヶ月の製品保証(一部製品は12ヶ月)と、アフターサービスの電話、メールでの対応を行っています(平日9:00-17:00、土日祝日弊社指定休業日は除く)。
当社製金庫でお困りの際は、是非ご連絡ください。