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ご存知ですか?耐火金庫と防盗金庫の違いについて


一口に金庫といっても、手提げ金庫や耐火金庫、投入式金庫など、その種類はいくつかあります。そのなかでも、あなたは耐火金庫と防盗金庫の違いを、ご存知でしょうか。

金庫は、何を収納保管したいのかによって、その選び方も異なってきます。ここではお問い合わせの多い、耐火金庫と防盗金庫の違いについて説明します。あなたに見合った金庫を選ぶためにも、事前に金庫の性能や種類を確認することをおすすめします。

耐火金庫と防盗金庫の違い


金庫の業界団体である日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会(日セフ連)の基準では、「防盗金庫は耐火性能も兼ね備えている」という点がポイントです。

具体的には、耐火金庫は耐火性能を有しますが、防盗性能はありません。一方で防盗金庫は、防盗性能を有しつつ、耐火性能も有するということになり、耐火性能を有しない防盗金庫は存在しないことになります。

耐火金庫と防盗金庫の根本的な違いは、「火災(火)から守るのか」「犯罪(盗難や破壊行為)から守るのか」という、その目的にあります。

耐火金庫と防盗金庫の主な違いは以下の通りです。

1. 主な目的と性能の違い

<耐火金庫>

目的: 火災時の高温や衝撃(建物の崩壊・落下など)から中の収納物を守ること。

性能: JIS(日本産業規格)では、一定時間(0.5〜4時間)、庫内温度を紙が燃えない温度(およそ177℃以下)に保つことを試験しています。ディプロマット製品で取得しているRISE(スウェーデン工業規格)は、庫内温度が150℃以下に保つことを試験しており、JISより厳しい認証になっています。

また認証機関によっては、耐火性能試験に加えて、急加熱衝撃落下試験を実施している機関もあります。ディプロマット製品は、JISと同内容の韓国KS規格の急加熱衝撃落下試験の認証を受けています。

耐火性能や急加熱衝撃落下試験の詳細は、下記URLを参照ください。

耐火金庫の試験はこのようなことを行っています

これを読めば安心!耐火金庫の性能について 耐火金庫の耐火時間には、30分、60分、90分、120分、180分、240分のものがあります。 この耐火時間が長ければ長いほど安心感が…

<防盗金庫>

目的: JISでは、上記耐火性能に加えて、バール・ハンマー・ドリルなどの工具や、バーナー(ガス溶断)による破壊行為、持ち去りから守るため。

性能: 耐火性能に加えて、JIS規格で規定している防盗試験(破壊攻撃に何分耐えられるか)をクリアしていること。

防盗性能試験の詳細は、下記URLを参照ください。

金庫の防盗性能について

金庫の性能には、耐火性能や耐水性能のほかに、防盗性能があります。この防盗性能とは、金庫の対する盗難に伴う破壊行為に対してどれだけ耐えられるかを示すものです。一…

2. 構造の違い

<耐火金庫>

耐火金庫は、主に耐火材と呼ばれる発泡コンクリートと、スチールでできています。火災時には、発泡コンクリート内に含まれる水分が蒸発する際の気化熱を利用して、庫内温度の上昇を防いでいます。

<防盗金庫>

耐火金庫の構造に加えて、工具による攻撃に耐えるべく、耐火金庫と比べて直径の太いカンヌキや、金庫扉内部に特殊な鋼板が組み込まれており、耐火金庫と比べて、より強固、堅牢な構造になっています。そのため、同じサイズの金庫でも、防盗金庫は耐火金庫と比べて重くなる傾向にあります。

3. 価格の違い

防盗金庫の価格は上記性能や構造の違いから、耐火金庫と比べて、同じサイズの金庫でも、高くなる傾向にあります。

4. 有効耐用年数

耐火性能の有効耐用年数は、約20年と言われています。これは、発泡コンクリートに含まれる水分量が経年劣化するためで、製造後約20年で約20%の水分量が消失すると言われています。

一方防盗性能は、20年を過ぎても、基本的に劣化はしません。

耐火金庫と防盗金庫、あなたはどちらを選ぶべきか?


では、あなたが金庫を検討する際、耐火金庫と防盗金庫、どちらを選ぶべきでしょうか?

一例ですが、下記をご参考ください。

<耐火金庫が向いている場合>

・ 主に火災対策を重視したい場合

・ 保管物が重要書類、契約書、アルバムやメモリアル品などの場合

・予算を抑えたい場合

<防盗金庫が向いている場合>

・ 高い資産価値を持つものを保管したい場合

・空き巣や強盗などの盗難リスク対策を万全にしたい場合

※防盗金庫の性能・機能だけでなく、ホームセキュリティや監視カメラ等の複合的な対策をすることがおすすめです。

ディプロマット製品の防盗性能について


ディプロマット製品で防盗性能を備えた製品は、PALLADIUMシリーズとNEXTPLUSシリーズの2シリーズになります。いずれも、米国UL1037防盗テストに準拠した、耐工具・耐破壊性能の社内試験をクリアしたモデルになっています。

具体的には正面扉内部には耐ドリル用鋼材や、扉の4方向への直径32mmの極太カンヌキ、ロック部分の破壊時に再施錠するリロッキング機能が、装備されています。

なおディプロマット製品はRISE(スウェーデン工業規格)やKS(韓国工業規格)等を認証していますがJISの認証は受けていないので、PALLADIUMシリーズとNEXTPLUSシリーズは防盗金庫と呼ぶことができず、「防盗性能のある金庫」と位置付けています。

あなたにとって大切なものを、より安心・安全に守りたい方は、PALLADIUM シリーズまたはNEXTPLUSシリーズをご検討してみてはいかがでしょうか。

著者:菅谷 浩行
ディプロマット・ジャパン株式会社 金庫診断士

金庫の販売・導入サポートを通じて蓄積した実務経験をもとに、
家庭用・法人向けを問わず、金庫選びや使い方、防災・防犯に関する情報を発信しています