家庭用金庫は、家のどこに設置すればよいのでしょうか?
家庭用として使用する金庫は、家のどこに設置すればよいでしょうか?金庫を日常的によく使用する方は、生活動線上の、使い勝手のよい位置への設置を考えるでしょう。
一般的に金庫の設置場所は、防犯対策の一環として、押入やクローゼットなどの、なるべく人目に付きにくい場所に設置する方が多いと思います。確かに、人目に付かなそうな場所に設置すれば、それなりに安心感を得られるかもしれませんが、逆に人目に付きにくい点で、リスクになる場合もあります。
また防災対策として設置場所を考えた場合、例えば水害等を考慮すると1Fよりも2Fといった、より高い場所への設置になるかもしれません。
ここでは、家の中で金庫はどこに設置すべきかについて説明します。一度金庫を設置してしまうと、金庫は重量物になるので、そう簡単に移設はできないと思います。防犯、防災対策やあなたの使い勝手に合う設置場所を考えましょう。
耐荷重を考えよう
例えば100㎏を超えるような金庫をご家庭に設置する場合には、床の耐荷重に注意する必要があります。一般的な住宅の場合、建築基準法では、構造の種類を問わず、特に設計上の指定がない限り、1800N/㎡(183kg/平方メートル当たり)を床板の耐荷重の目安としています。しかし、経年とともに、たわみや凹みが発生しないとは限りませんので、事前に建物の施工業者へ確認を取るようにしましょう。
また小型の金庫の場合は、床への設置ではなく、棚などに設置したい方もいるでしょう。耐火金庫は小型のものでも、30㎏程度あります。棚の耐荷重を確認するようにしましょう。
金庫を持ち去りにくい場所へ設置しましょう
不審者の犯行時間は、5~10分以内と言われ、短時間に金庫の持ち去りや破壊行為が行われるようです。簡単に持ち去られないためにも、ある程度重い金庫を選ぶことも、対策の一つになるでしょう。そして、不審者が金庫を持ち去りにくい場所への設置を考えましょう。
具体的には、
- 玄関の近くではなく、より遠い位置
- 戸建てであれば、1階よりも2階
- 窓際から離れた位置
- 家の外から金庫が見えない場所
- 金庫を設置する部屋にも鍵がかかること 等
金庫の持ち去り対策には、金庫を床や壁と固定する方法や、金庫底部への鉄板貼り付け等もあります。ただしこれらには、金庫によっての対応可否や、その他条件があります。より強固な対策を検討されたい方は、事前に販売店やメーカーへ相談するようにしましょう。
また金庫の持ち去りや破壊行為への対策は、上記に加えて、ホームセキュリティや監視カメラなどと複合的な対策を取ることをおすすめします。
耐火金庫を設置する上でのポイント
家庭用に限ったことではありませんが、どの場所に金庫を設置する場合でも、持ち去り対策として、できるだけ金庫の正面のみを解放させて、残りの面は壁や家具等で囲ってしまうこともポイントです。そうすることで金庫の破壊行為をするスペースが少なくなることや、単純に手が入らないことで持ち去りにくくなるため、防犯対策として有効になります。
金庫は、湿気がこもりやすい作りになっています。金庫の腐食を防ぐ意味でも、室内でも湿気の多いところへの設置は避けましょう。
また、金庫の扉がしっかり開けることができる設置場所かどうかも確認するとよいでしょう。金庫には、トレイや引き出しが付いているものが多いです。もし金庫の扉が90度程度しか開かないと、せっかくのトレイや引き出しがしっかり引き出せず、有効活用できない可能性があります。トレイや引き出しがしっかり使える場所かどうか、事前に確認するようにしましょう。
クローゼットの中に金庫を設置したいお客様も多いです。ただしこのクローゼットへの設置にも注意が必要です。特に60㎏程度の大きさの耐火金庫の場合、クローゼットのサイズによっては、配送業者が設置する際の作業スペースが取れず、設置ができない場合があります。
金庫を設置する床面が気になる方に
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