
あなたの金庫は大丈夫ですか?金庫の持ち去り対策について考えましょう!
金庫の購入を検討する上で、不審者による持ち去り対策は、考えておきたいことの一つです。
金庫の持ち去り対策の代表的な方法は、床や壁に金庫を固定してしまう方法ですが、これには金庫の種類や設置場所に条件や制約があります。こうした床や壁への固定以外にも、実は金庫の選び方や機能の活用、設置場所などを工夫することによって持ち去り対策になる場合もあります。
ここでは、金庫の持ち去り対策について、その効果的な方法を説明します。これから金庫の購入を検討する方はもちろん、すでに金庫をお持ちの方も、今一度、金庫の有効な持ち去り対策について確認するようにしましょう。
金庫の床や壁への固定
先に説明した通り、金庫を床や壁に固定する方法は、代表的な持ち去り対策です。ただし、金庫の種類や設置場所の条件によって、固定ができない場合もあり注意が必要です。ここでは、3つの固定方法を説明します。
①アンカーボルトによる固定方法
専用のアンカーボルトを使用して、金庫の内部から固定する方法です。この方法は一般的に耐火金庫が対象となりますが、条件として、金庫底面と床の間にすき間ができないようにすること、また設置する場所の床がコンクリートであることが条件になります。耐火金庫底面に脚(ベース部分)がある場合は、切断等取り外しができるかの確認が必要です。このアンカーボルトによる固定を行えば、不審者による短時間での持ち去り行為に対しては、ほぼ不可能になるでしょう。アンカーボルトによる固定を希望する場合は、事前にメーカーまたは販売店へ相談するようにしましょう。
②鉄板を利用した固定方法
鉄板や専用のボードを使用して、持ち去り対策をする方法もあります。ただしこの方法も、アンカーボルトによる固定と同様に、金庫底面と鉄板の間にすき間ができないようにすることが条件となります。一般的に、鉄板で固定する場合には、定型サイズ(W914×D914×H45mm/約30㎏)のものを使用することが多いです。メーカーによっては専用のボードを用意している場合もあります。
金庫の底面と鉄板は、強力両面テープによる接着や鉄板に取り付けられたボルトへの固定が一般的です。金庫は、鉄板の角に固定することで、持ち上げた際のバランスを悪くさせ、持ち運びをしにくくするようにします。
③専用のネジを使用した固定方法
れは耐火金庫ではなく、保管庫(セキュリティセーフ)に多い方法です。金庫本体の付属品のネジを使用した固定方法になります。付属品にネジが付いていれば、一般的には金庫本体側の底面や背面に穴が加工されているので、庫内からネジでの固定が可能です。金庫と固定する面にすき間ができないように固定することがポイントです。
保管庫(セキュリティセーフ)は、重量が10㎏前後と、耐火金庫に比べて軽量であることから、こうした固定をすることで、持ち去り対策を必ず行いましょう。
金庫の固定方法は、下記URLも参照ください。
https://diplomat-jpn.com/support/how-to-secure-a-safe/
金庫のサイズと重量
サイズが大きく重量のある金庫は、それだけで持ち去り対策として有効です。もしあなたが新しく金庫を購入するのであれば、求める性能や機能、設置場所や予算等の問題があるかもしれませんが、持ち去り対策を考えた場合には、できるだけサイズが大きく重い金庫を選ぶとよいでしょう。弊社では、家庭用として金庫を購入する際は、耐火性能は60分以上で、重量60㎏以上ある耐火金庫をおすすめしています。
設置場所の工夫
金庫の設置を工夫することで、持ち去り対策になる場合もあります。金庫のサイズや重量にもよりますが、
一般的な耐火金庫であれば、扉部分を除く3辺が壁や重いものに囲まれていれば、手が入りづらくなるので、持ち去りにくくなるでしょう。
また一戸建てであれば、1階よりも2階へ設置すること、玄関からできるだけ遠い位置に設置すること、窓際への設置はなるべく避けること、金庫を設置してある部屋の扉にも施錠が可能であること等、ちょっとした工夫でも、金庫の持ち去り対策には有効です。
金庫のアラーム機能
金庫の機能の一つに、アラーム機能があります。これは不正な持ち出しや破壊行為による衝撃などで警報が作動するもので、持ち出しや破壊行為を未然に防ぐ効果が期待できます。ただしこのアラーム機能は、すべてのメーカーの製品に付いてはいないので、金庫の購入を検討する場合は、事前にその有無を確認するようにしましょう。
アラーム機能の詳細は、下記URLも参照ください。
https://diplomat-jpn.com/support/about-the-safe-alarm-function/
複合的な対策がおすすめです!
これまでは金庫を中心とした持ち去り対策を説明してきましたが、それだけではなく、ご自宅や事務所の他のセキュリティと組み合わせて、複合的な対策を取ることをおすすめします。ホームセキュリティや防犯カメラ、窓やドアの二重ロック等にすることで抑止力も働き、不審者が近づきにくい環境を作るようにしましょう。
また床に固定された金庫の持ち出しには、一定時間を要しますので、セキュリティ会社の警備員が駆け付け、盗難を未然に防ぐといった、大きな抑止効果が発揮されます。
最近では、強盗事件も凶悪化の傾向にあります。ご自身の利用目的や設置場所に合わせて、最適な持ち去り対策をするようにしましょう。