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金庫の警報アラーム機能について

耐火金庫のセキュリティ機能の一つに、警報アラーム機能があります。この警報アラーム機能は、衝撃や傾けを感知した際に作動するものです。不審者による不正な開錠や破壊行為、持ち出しが行われた際に警報音が作動することで、それらの行為を諦める可能性がある点で、防犯対策として有効です。

金庫の持ち去り対策には、アンカーボルトを使用した床への固定や、金庫本体と鉄板を固定する方法等がありますが、これらは設置場所や金庫の種類により条件があります。

金庫の固定方法に関しては、下記URLにて参照ください。

https://diplomat-jpn.com/support/how-to-secure-a-safe/

これら固定の対策に加えて、警報アラーム機能を設定しておけば、よりセキュリティ性は高まります。また固定の対策が取れない場合でも、警報アラーム機能を設定しておけば、何も対策がされない場合よりもセキュリティ性は高まると言えます。

ここではこの警報アラーム機能について紹介します。これから耐火金庫を検討する方はもちろん、すでに耐火金庫をお持ちの方で、警報アラーム機能を使用していない方は是非ご一読していただき、耐火金庫のセキュリティ性の向上につなげていただければ幸いです。

警報アラーム機能付きの耐火金庫

すべての耐火金庫に、警報アラーム機能が付いているわけではありません。警報アラーム機能は、警報音を作動させるため、電池などの電源が必要です。ダイヤル式やシリンダー式の金庫は電源がありませんので、警報アラーム機能も付いていません。ただしこれらの耐火金庫でも、別途で外付けのアラーム装置が搭載できるものもあります。詳細はメーカーや販売店へご確認ください。

テンキー式耐火金庫は、一般的には電池で動作していますが、メーカーや製品によって、警報アラーム機能の有無は異なります。こちらも詳細は、メーカーや販売店へ確認するようにしましょう。

 

ディプロマット製耐火金庫の2つの警報アラーム機能について

ディプロマット製耐火金庫には、標準で内蔵アラーム機能(ダブルドアシリーズは除く)と、一部製品に限り、取り外し式アラーム機能(盗難防止アラーム)の、2つの警報アラーム機能があります。

 

内蔵アラーム機能について

内蔵アラーム機能は、ダブルドアシリーズを除く耐火金庫の標準機能になります。内蔵アラーム機能を設定すると、衝撃や約45度の傾きを感知した際に、65~70dbの警報音が作動します。警報音は、正しい暗証番号(または登録してある指紋認証)で開錠すれば、停止します。正しい方法で開錠しない限り、警報音は約3時間鳴り続けます。30分以上アラーム音が作動した場合は、電池残量不足から、金庫が開錠できなくなる場合があるので、開錠する場合は電池交換をするようにしましょう。

注意点として、内蔵アラーム機能を設定後にドアを開錠すると、この機能も解除されてしまいます(ただし、istellaシリーズだけは、アラーム設定を解除しない限り、警報アラーム機能の設定はそのまま残ります)。

この内蔵アラーム機能の使用例ですが、業務用として使用している場合は、一日の業務終了後や管理者が退社するタイミング、長期の休暇前に設定することをおすすめします。また家庭用としては、金庫を設置してある部屋から退出する際や就寝時に設定しておくとセキュリティ性が高まり、安心でしょう。

機能や実際の警報音は、下記動画でも参照できます。

https://www.youtube.com/watch?v=YBadj1KYAok

 

盗難防止アラーム(取り外し式)について

盗難防止アラームは、プレミアムセーフのPALLADIUMシリーズ・SoHoシリーズ・BEYONDシリーズ・WiSEシリーズに付属されており、金庫ドア裏にはめ込むことができます。衝撃や傾きを感知した際に、約110dbの警報音が作動します。アラーム音は、金庫を開錠し、盗難防止アラーム本体にある黒いボタンを押すと停止します。

この盗難防止アラームは、金庫本体とは別に9V角型電池を使用しているので、内蔵アラーム機能のようにドアを開錠するたびにアラーム機能が解除されることはなく、継続して使用することができます。ただし、盗難防止アラームの電池が消耗してしまうと、小さいアラーム音しか鳴らなかったり、場合によっては作動しない場合もあります。電池寿命は約1年ですので、定期的に電池交換することをおすすめします。

 

耐火金庫の防犯対策には、警報アラーム機能の他にも上記に記載した固定方法や、防盗性能のような金庫自体の性能等もありますが、それだけではなく、ホームセキュリティや監視カメラ、窓や玄関などの防犯対策も合わせてご検討してみてはいかがでしょうか。