金庫の移設をする前に、確認しておきたいこと
年度末を迎えるこの時期に、ご自宅や会社事務所の模様替えやレイアウト変更を検討する方も多いのではないでしょうか。
その中で、金庫の移設をしなければならなくなった時、あなたはどうしますか?
金庫のタイプにもよりますが、耐火金庫の場合、小型のものは30㎏程度ですが、会社事務所で使用する大型金庫は、300㎏を超えるものもあります。
このような大型金庫の場合は、安全面から専門業者に依頼することが望ましいですが、その場合でも事前に確認しておきたいポイントがいくつかあります。
ここでは金庫を移設する場合の注意点を説明します。
いざ移設をしようとしたタイミングでうまくいかないことが無いよう、事前に確認をしておくことで、金庫の移設を円滑に行いましょう。
移設したい金庫の種類とその重さを確認しましょう。
金庫には耐火金庫や防盗金庫など、いくつかの種類があります。
一般的に60㎏程度の耐火金庫であれば、場所にもよりますが、男性2人程度での移設は可能でしょう。
その場合でも、特に階段の上げ下げ作業が発生する際は、十分注意してください。
重量が100kg程度ある金庫の移設は、特に注意が必要です。
この場合は安全面を考慮して、専門業者へ依頼するようにしましょう。
移設する金庫が固定されているかどうか、確認しましょう。
主に会社や事務所で設置されている金庫になりますが、金庫底面と床をアンカーボルトで固定している場合や金庫底面に鉄板等のベースボードと固定する等の方法で、金庫の不正持ち出し対策や地震対策をしている場合があります。
金庫を移設する際は、こうした固定しているものも取り外すことになります。
固定しているものがないかを事前に確認し、必要に応じて移設を依頼する専門業者へ相談しましょう。
移設する際の搬入経路は問題ないでしょうか?
金庫を手で持ち上げての移設や、台車を使用しての移設を行う場合、搬入経路の通路幅に注意しましょう。
一般的に金庫の搬入には、金庫のサイズ+10cmの幅が必要です。
搬入する部屋の扉の間口・高さ、通路、扉含めたエレベーターが、金庫のサイズ+10cm取れているかどうか確認しておきましょう。
特に戸建て住宅の階段作業がある場合には注意が必要です。
踊り場や折れ曲がりのある階段は、手すりで幅が狭くなって、+10㎝の幅が取れない場合があります。
また螺旋階段や急階段は専門業者でもNGの場合がありますので、ご注意ください。
金庫を移設する場所は大丈夫ですか?
移設した後の金庫の設置場所を確認しましょう。
まずは移設する金庫の重量に床が耐えられるかどうか、耐荷重を確認しましょう。
耐荷重が分からない場合は、その建物の施工業者へ確認することが確実です。
また強い熱を出すものの近くや、湿気の多い場所はなるべく避けるようにしてください。
金庫内のトレイや引き出しを有効活用する上では、金庫の扉が約180度開くことのできる場所でのご使用が理想です。
金庫の不正な持ち出し対策も検討しましょう。
金庫の正面扉以外の3面が壁や家具などに囲まれていると、金庫自体の持ち出しがしにくくなると言われています。
金庫と床をアンカーボルトによる固定したい場合は、専門業者への依頼となりますが、金庫底部にキャスターや台座等が無いことや、床がコンクリートであることが条件になります。
ディプロマットジャパンの金庫引取りサービスについて
現在使用している金庫を移設する場合は、あなた自身で専門業者へ依頼することになりますが、もしこの金庫の移設を機に、金庫の買い替えを検討するのであれば、当社では金庫引取りサービス(有償)をご用意しています。
これは、現在ご使用の金庫の引取りと同時に、今回当社から購入する新しい金庫を、あなたの指定する場所までの設置を行います。
但しこのサービスは、ご使用になられた金庫と今回購入する金庫のサイズや重量が同等程度であること、そして金庫の引取りと新しい金庫の納入が同一敷地内であり、かつ同日同時間帯に作業できることが条件となります。
購入する金庫のタイプにもよりますが、ご要望があれば、金庫の固定等の対応も可能ですので、是非ご検討ください。