TIPS金庫の基礎知識

小型でも性能の高い金庫

金庫といえば、以前は店舗やオフィスにあるものというイメージが強いものでした。しかし、最近では一般の家庭で金庫を利用したいという人も増えてきました。東日本大震災に代表されるような大規模な災害が増えてきていることも一因かもしれません。
金庫にはさまざまな種類のものがありますが、ここでは家庭で使える小型でも性能の高い金庫の選び方をご紹介することにしましょう。

家庭用金庫でも泥棒よけになる?

金庫といえば、大切なものを泥棒や強盗などから守るものというイメージが強い方もいらっしゃるかもしれません。しかし、金庫に本格的な防盗性能を求めると、必然的に大きく重く高価になり、家庭用金庫としてはあまり向いているとはいえなくなってしまいます。

ただし、金庫を傾けたり、衝撃を与えたりすると、大きな音でアラームが鳴る金庫や入力した暗証番号の覗き見がしづらい機能のもの、あるいは、2つの暗証番号を組み合わせて開錠するロック機能が搭載された金庫もあります。家庭用金庫を探していて、防盗性能も欲しいという方は、こうした機能がついている金庫を選ぶというのも一手です。

また、防犯という意味では「家に金庫がある」というだけでも実は大きな効果があります。盗み目的で住居に侵入して金庫を見つけると、リスクを嫌う泥棒が勝手に「防犯への意識の高い家だ」と判断して犯行を断念する傾向があるからです。

火事や災害時にも耐えられる家庭用小型金庫とは?

では家庭用金庫は防犯以外にどのように役に立つのでしょうか。

ほとんどの金庫のメインの機能は実は「耐火」です。

火事になると、大部分の場合は着の身着のまま避難するということになり、大切なものを持ち出すという時間はありません。でも、そんな時でも残しておきたい大切なものを金庫にしまっておけば、無傷で残すことも可能になります。

では、家庭用として利用するにはどんな金庫を選べばいいのでしょうか?

金庫の耐火性能は30分、1時間、90分、2時間、3時間、4時間などに分類され表示されています。もちろん耐火性能は高いに越したことはないのですが、こちらも防盗性能と同様に本格的な耐火性能を求めると大きく重く、そして価格も高くなりがちです。

一般の家庭で金庫に割けるスペースとコストを考えると、30分から1時間程度の耐火性能のある金庫を選ぶというのが現実的な線といえるでしょう。また、火災による急激な温度の上昇や、爆炎を想定した急加熱・衝撃落下併用試験に合格した堅牢な製品をお勧めします。

平成30年度の消防白書をみると、出火から鎮火までにかかる時間は30分以内が約30%、1時間以内になると半数を超えます。これをみても1時間くらいの耐火性能があれば半分以上の確率で大切なものを守ることができるということがわかります。

また、耐火性能のほかにもうひとつチェックしておくべき機能があります。それは「耐水機能」です。火災が起こった場合にスプリンクラーの散水など、消防隊による消火放水が行われます。そうするとどうしても金庫が大量の水をかぶることは避けられません。金庫を選ぶ際にはこうした水を浸入させづらい機能がついているかどうかを確認しておくことも重要となります。

サイズは置き場所と入れたいもので選ぶ

最後にサイズですが、これはまず「金庫に何を入れたいか」を考えることから始めましょう。

家庭用金庫に入れたいものとしてよく挙げられるのは以下のようなものです。

  • 現金
  • 貴金属類
  • 株や保険などの証書類
  • 不動産等の権利書類
  • 実家など普段あまり使わない場所の鍵
  • 母子手帳
  • 預金通帳
  • マイナンバーカード
  • 子どもの通知表や描いた絵、写真など
  • 家族の思い出の写真やビデオのデータを保存したUSBメモリーやハードディスクなどのデジタルメディア

ここに挙げたのはあくまで一例です。大切なものは人それぞれですから、これをベースに何を入れたいかをまずはよく考えてください。その上でそれらがすべて収納できるサイズを割り出すことが重要です。金庫の内寸はミリ単位で表示されていますから、適切なサイズを選ぶことはそれほどむずかしくはないはずです。

内寸をベースに機種が決まったら、次にその機種の外寸が置き場に収まるかどうかを検討します。金庫の場合は扉を開けて出し入れしますので、少しスペースに余裕をもって考えておく必要があります。

外寸が十分に収まるサイズだということを確認したら、さらにその置き場所の床が金庫の重さに耐えられるかどうかも確認してください。金庫は小型のものでも思ったより重量があります。棚などにおくという場合はとくに注意が必要です。

また、先の例のように入れたいものの中にデジタルメディアがある方は再度耐火性能を確認する必要があります。というのも、金庫の耐火性能は基本的に内容物が紙であることを前提にして表示されているからです。たとえば耐火試験をクリアする紙の耐火温度は177℃ですが、デジタルメディアの場合は金庫の庫内温度の条件がかなり厳しくなります。金庫の機種によっては、デジタルメディア用の「データインサート」を追加で購入することでデジタルメディア用の耐火条件をクリアできるようになっている機種もありますので、確認してみるといいでしょう。

デザインも選べる時代に

金庫というと事務的で無骨なイメージを持つ方も多いかと思いますが、最近はインテリアとしても十分に楽しめるようなおしゃれなデザイン金庫も多数登場してきています。とくにディプロマットの金庫はインテリアに調和するデザイン性の高さと使い勝手のよさが評判の金庫です。ぜひ一度チェックしてみることをおススメします。

 

ディプロマット・ジャパン

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